柔らかな刺激に酔いしれる。

それだけじゃない。

内側から火照るような、熱を感じる。


ちゃん。」


目を向けると、少し困ったような顔をする渚がいた。


「もう、我慢できそうにない。」


恥ずかしいのか、渚の頬も赤い。

―もっと触れ合いたい。

渚も同じ気持だったのだと思うと、何だか嬉しかった。


「うん。」


私も、とは言わなかったけれど。





渚の指が、私のなかに入ってくる。


「これだけ濡れてれば、大丈夫かな。」


少しだけとはいえ、指の動きに身体は反応してしまう。


袋を破く音。


自然と、身体が硬くなる。


緊張しているのか、それとも身構えているのだろうか。


「・・・・挿れるよ。」


熱いものがあてがわれる。

ぬるりとした感覚が、自分のものだとわかる。

最初と比べて、驚くことはなくなった。

それでも、やはり、恥ずかしさというべきだろうか。


「あ・・・・」


考える暇もなく、感覚に飲み込まれそうになる。


「痛い?ごめんね。」


心配そうな顔。

でも瞳の奥には、意地悪な光が見えた気がした。

・・・若干の痛みなんて気にならないけど。


ちゃんの中、すごくあったかい・・・。」


渚だって、すごく、熱いのに。


「・・・あったかくて、きもちいい?」


「うん。きもちいい。

 まったく・・・ホントに可愛いな。」


触れるようなキス。

それが舌へと、だんだん深いものに変わっていく。

それと共に、渚の動きも。




「や・・・ぁっ・・・・な、ぎさ・・」


不規則な吐息と、こぼれ出る声。

ボクしか知らない、ちゃん。


「もっと、もっと聞かせて。」


嫌だ、という意思表示なのだろうか。

唇を噛みながら、首を振る。

だったら、

我慢できないくらい、してあげなきゃ。


「っ!

 そこ、だめっ・・・ああっ・・・ん・・」


ちゃん、ここ好きでしょ?」


「ふぁ・・・・ちが・・・っ・・・」


角度を少し変えるだけで、彼女の反応がぐんと良くなる。

つまり、ボクも”苦しく”なるんだけど。


「なぎ、さ・・・・もう・・・だめ・・・」


「うん。・・・ボクも、いい?」





先程より強く腰を打ち付ける。

2人の呼吸だけが聞こえるなか、彼女の全身が震える。

ビクビクとした感覚が、ゴム越しに伝わってくると、

それに促されるかのように、ボクも欲望を吐き出した。




「大好きだよ。ちゃん。」

彼女を抱きしめて、このまま眠ろう。