「松岡くん・・・・松岡くんってば。起きて。」
が、枕元で呼びかける。
「もう起きないと、遅刻するよ!佐伯くん待たせるの!?」
ん?ああ・・・・アイツと会うんだったか。
「うるせーよ、。」
「私はともかく、佐伯くん待たせるのは悪いよ。」
・・るせーなサエキ、サエキって。
なんで朝から他の男の名前をこいつの口からきかなきゃならねーんだ。
「ねぇ。聞いてるの?佐伯くんが―」
がそう言い終わらないうちに、その手を掴んで布団の中に引きずり込む。
「ちょっと、何するの!離して!」
俺の腕の中でジタバタする。
そのからだを少し強めに抱きしめる。
こうするとこいつは直ぐ大人しくなるからな。
「なあ。」
「・・・なに。」
はバツが悪いのか、下を向いたまま。
「おはよう、。」
「・・・おはよう。松岡くん。」
「そうじゃねーだろ。」
「・・・。」
「このまま、でいいならどーぞ?」
「っ・・・オハヨウゴザイマス、リンサン。」
「気に入らねえ。」
「凛ちゃんの気なんて、そんなの知らないし。」
コイツ・・・・
凛がニヤリと笑う。
を抱きしめていたはずの腕が、服の下に潜り込む。
「ちょっと!何考えてるの!」
「訊くだけ無駄だ。」
佐伯にはメールしとけばいーだろ。
「、イイコにできるよな?」